最近は、一般企業では給料の問題も関係して、一切残業がない会社も少なくありません。しかし看護師は残業が多いという話をよく聞きます。さらに一度や二度ではなく残業がなくならず、残業代がつかないという話もききます。どうして看護師の残業は多いのでしょうか。

それは看護師の残業は、仕事内容に直接関係するからです。看護記録の作成は看護師の仕事の一つですが、この記録を作るのに時間がかかる場合があります。本来なら勤務中に随時作成しなくてはなりません。慣れている看護師は合間に行うなどできますが、通常の業務になれていない新人看護師などはいっぱいいっぱいで時間がかかります。このような新人によくある状態だけならいいのですが、残業の理由はこれだけではありません。

看護師の経験年数に関係なく、残業になる理由のもう一つが急な患者さんが来た場合です。看護師はある特定の地域などをのぞけばいつも慢性的な人出不足の状況です。就業時間が終わっても緊急対応が入ってしまえば患者さんが優先となります。こうした状況は日々起こっていて、日本医療労働組合連合会が出している資料では、全体の69%の看護師がサービス残業をしていることもわかっています。

月平均にして10時間ほどの残業をしていることも統計としてでていますが、ほとんどが申し送りに時間がかかるという理由です。これを回避するには、一人で解決できることではありません。申し送りの時間を早めるなど病院の運営側にも、改善を求める必要があります。